手首のヒンジを最小限に— トム・キムの「アップライト軌道」でピンをデッドに狙う
トム・キムはアイアンショットの正確性が持ち味で、流行のシャローな軌道ではなくアップライトな軌道でピンをデッドに狙います。バックスイングではクラブヘッドをアウトサイドに上げ、シャフトを立てながらアップライトな軌道でトップを作り、ダウンではやや外側にクラブを下ろして正確無比なフェードを打ち、フォローはバックスイングと同じ軌道で抜けていきます(吉田洋一郎コーチ)。OptiMotionによる科学的解析では、手首のヒンジを最小限に抑え、トップでの肩の傾きは40度とツアー平均の36度より深い。トレバー・イメルマンは「しっかりした胸の回転で大きな捻転差を作っている」と評し、右ひじを曲げたまま体の回転でボールを運ぶ「理想的なボディターン・スイング」だとしています。
2026-09-28更新 / 5,979ラウンド分析
トム・キムのスイング 4つの特徴
1クラブをアウトサイドに上げるアップライト軌道
ヘッドをアウトサイドに上げ、シャフトを立てながらトップへ。毎ショット前にクラブを上げる位置を細かく確認するルーティンで再現性を担保します。
2手首のヒンジを最小限に
コックを最小限に抑え、手ではなく胸の回転でクラブを動かす。コンパクトでもパワーのあるスイングです。
3肩の傾き40度の深い捻転
トップでの肩の傾きはツアー平均36度を超える40度。大きな捻転差の源です。
4やや外から下ろすフェードと同じ軌道のフォロー
ダウンはバックスイングよりやや外側。正確なフェードを生み、フォローは上げた軌道をなぞって抜けます。
※ スイングの分析は、ツアー中継・主要ゴルフメディアのレッスン解説で共通して指摘されている特徴を整理したものです。
スイングとクラブセッティングはつながっている
トム・キムのスイングの思想は「再現性」です。その思想はクラブにも表れています。 ドライバーはTitleist GTS3にFujikura Atmos Tour Spec White 6 X。 全体を通じてXフレックス〜TXフレックスという超硬調シャフトで統一されており、高いヘッドスピードに対してもシャフトがしなりすぎないよう設計されています。スピンと弾道高さを自分でコントロールできるツアースペックのセッティングです。
パターはScotty Cameron Prototype(トーナメントごとに変更頻度が高く、複数のプロトタイプモデルを使い分けている)。直進安定性の高い大型マレットで、ストロークもスイングと同じく「余計な動きを減らす」方向で作られています。
【本題】アマチュアはどこを真似るべきか
アマチュアの多くは腕の動きでバックスイングし「クラブをインサイドに引く癖」があります。トム・キムのようにアウトサイドに上げる意識と、体と腕の同調を保つこと。手首のヒンジを減らして胸を回す感覚は、アイアンの方向性を一気に安定させます。
GolfCounterの実データ
平均121.9
GolfCounterに記録されたアマチュアの平均スコアは121.9(5,979ラウンド)。 このスコア帯で最も効くのは、飛距離アップではなく「曲がらない」「ミスの幅を小さくする」こと。トム・キムのスイングが教えてくれるのは、まさにそこです。
① フェースを開かないバックスイングを試す
ハーフウェイバックでフェースがややシャット(下向き)になっているか、スマホで撮って確認。開いていたら、手首を使わず体の回転だけで上げる意識に変えます。
② その場で回る
左右にスウェイしないよう、頭の位置を変えずに回転。ボールとの距離が一定になり、ミート率が上がります。
③ 振り切れるシャフトを選ぶ
トッププロでも軽量シャフトで戦っています。重く硬いシャフトで振り遅れているなら、軽くする方が方向性も飛距離も安定します。
トム・キムのスイング・パターに関するよくある質問
トム・キムのスイングの特徴は?
クラブをアウトサイドに上げるアップライトな軌道、手首のヒンジを最小限に抑えた胸の回転主体のスイング。やや外から下ろして正確なフェードを打ちます。
トム・キムの飛距離は?
2026年のドライビングディスタンスは304ヤード(96位)。飛距離よりリカバリー率7位、平均ストローク14位の正確さで勝つタイプです。
トム・キムのクラブは?
詳しいセッティングはクラブセッティングのページにまとめています。