「掌屈」でシャフトを左に回し続ける— ミンジー・リーの265ヤードと長尺パター
プロコーチ森守洋の解説によると、ミンジー・リーの飛距離(平均265ヤード)の源は左手首を手のひら側に折る「掌屈」です。トップからダウンスイングでシャフトを左に回転させるように右手を回し、掌屈によってボールをつかまえる。タメによってゴムをギューッと伸ばして解放するかのようにスピードを出し、掌屈動作でフェースが開かないのでボールを強く叩けます。一方、長く課題だったパッティングは2025年に長尺パターへ替えて「かなり自由になった」と語り、貢献度がツアー157位から8位へ。ショットの掌屈とパットの長尺、2つの「型」で世界のトップに戻りました。
2026-09-28更新 / 5,979ラウンド分析
ミンジー・リーのスイング 4つの特徴
1左手首の掌屈でフェースを開かない
左手首を手のひら側に折る掌屈をキープ。フェースが開かないため、強く叩いてもつかまった球になります。
2シャフトを左に回すように右手を回す
トップからダウンで、シャフトを左へ回転させるように右手を使う。掌屈と組み合わせてボールをつかまえます。
3ゴムを伸ばして解放するタメ
切り返しでできたタメを、伸ばしたゴムを離すように一気に解放。165cmで平均265ヤードを飛ばす源です。
4長尺パターへの転換
クロスハンドの短尺で悩んだパッティングを、2025年に長尺へ。貢献度157位→8位と改善し、その年にKPMG全米女子プロを制しました。
※ スイングの分析は、ツアー中継・主要ゴルフメディアのレッスン解説で共通して指摘されている特徴を整理したものです。
スイングとクラブセッティングはつながっている
ミンジー・リーのスイングの思想は「再現性」です。その思想はクラブにも表れています。 ドライバーはCallaway ElyteにMitsubishi Diamana WB 53。 ウッド系はFujikura Ventus Redシリーズ、アイアンはSteelFiber、ウェッジはNippon NS Pro 950と用途別に統一感を持たせたシャフト選びが特徴です。Rフレックスを軸に軽量化と安定性を両立しています。
パターはOdyssey Ai-ONE Cruiser Square 2 Square #7(ブルームスティック型 / SuperStroke Pistol 1.0 grip)。直進安定性の高い大型マレットで、ストロークもスイングと同じく「余計な動きを減らす」方向で作られています。
【本題】アマチュアはどこを真似るべきか
掌屈は「フェースが開いてスライスする」人には効きますが、やりすぎると引っかけになるので、ハーフスイングで左手首の形を確認するところから。パットに悩んでいるなら、リーのように道具(長尺やグリップ)を変える決断も立派な技術です。
GolfCounterの実データ
平均121.9
GolfCounterに記録されたアマチュアの平均スコアは121.9(5,979ラウンド)。 このスコア帯で最も効くのは、飛距離アップではなく「曲がらない」「ミスの幅を小さくする」こと。ミンジー・リーのスイングが教えてくれるのは、まさにそこです。
① フェースを開かないバックスイングを試す
ハーフウェイバックでフェースがややシャット(下向き)になっているか、スマホで撮って確認。開いていたら、手首を使わず体の回転だけで上げる意識に変えます。
② その場で回る
左右にスウェイしないよう、頭の位置を変えずに回転。ボールとの距離が一定になり、ミート率が上がります。
③ 振り切れるシャフトを選ぶ
トッププロでも軽量シャフトで戦っています。重く硬いシャフトで振り遅れているなら、軽くする方が方向性も飛距離も安定します。
ミンジー・リーのスイング・パターに関するよくある質問
ミンジー・リーのスイングの特徴は?
左手首の掌屈をキープし、シャフトを左に回すように右手を使ってボールをつかまえる打ち方。タメを一気に解放して平均265ヤードを飛ばします。
ミンジー・リーはなぜ長尺パターに替えた?
2024年KPMG全米女子プロで3パットから逆転負けした経験がきっかけ。替えた2025年はパッティング貢献度が157位から8位へ改善し、メジャーを制しました。
ミンジー・リーのクラブは?
詳しいセッティングはクラブセッティングのページにまとめています。