ゴルフコンペ幹事のやること全手順|実測2,666ラウンドで決める方式・同点ルール・賞の数案内文と組数のツール、当日の進行表、通しの司会台本つき

「コンペの幹事を任されたけれど、何をどの順番で決めればいいのか分からない」「ルールは新ペリアでいいと言われたが、上限36の意味が分からないまま案内を書いている」——初めて幹事を任された方なら、そう感じるのではないでしょうか。幹事の仕事は、料理でいう下ごしらえと同じで、先に決める順番さえ合っていれば当日は驚くほど静かに進みます。そこでこの記事では、スコア管理アプリ GolfCounter に記録された2,666ラウンドの実データで「方式と上限をどう選ぶか」「何人からどんな同点が起きるか」「無作為に組むと同じ組で何打差つくか」を数字で確かめたうえで、そのまま使える案内文ジェネレーター、組数とスタート時刻の計算ツール、分単位の進行表、表彰式の通し台本までを1ページにまとめました。ぜひ参考にしてください。

2026-09-28更新

コンペのスコア集計をかんたんに

1. まず決める7つ(早見表)

幹事の作業が止まるのは、たいてい「案内文を書こうとして、書けない項目が出てきたとき」です。日程とゴルフ場の次に決めるべきことは7つしかありません。ここを先に埋めてしまえば、あとは締切管理と当日の段取りだけになります。迷ったら「おすすめ」の列をそのまま採用して構いません。

決めることおすすめ根拠
① 方式 ダブルペリア(新ペリア方式) 実データ:上限36なら、グロス1位がネットでも優勝する割合が51.8%。実力と運がほぼ半々になり、初参加の人にも目が残ります
② ハンデ上限 36 実データ:上限なしだと下位半分から優勝する人が18.8%出ますが、上限36なら1.8%に収まります
③ 同点ルール ハンデの少ない方を上位。それでも同じならカウントバック 実データ:20人なら上位3位のどこかで同点が20.9%、全体のどこかでは93.6%起きます
④ ニアピン・ドラコンの対象ホール ニアピンはパー3の全ホール、ドラコンはパー5から1〜2ホール 慣行(目安):ゴルフ場に旗の手配を依頼し、案内文にホール番号を明記します
⑤ 賞の数 参加人数の3分の1前後。上位に寄せず帯ごとに散らす 実データ:20人だと参加者のグロスは最大と最小で平均59.4打開きます。上位賞だけだと当たる人が固定されます
⑥ 参加費 プレー費+賞品代+パーティー費を合算した定額。集金は当日受付 慣行(目安):金額はコースとプランで大きく変わるため、費用シミュレーターで見積もってから決めます
⑦ 集合時刻 1組目スタートの60分前 慣行(目安):受付・会費徴収・着替え・練習グリーンの往復が入るため、30分前だと受付に列ができます

この7つを決める順番

①と②はセットで決めます(方式が決まらないと上限の話ができません)。③は②の直後に決めてください。④はゴルフ場への確認が要るので、決まり次第すぐ連絡します。⑤⑥は賞品の発注期限から逆算し、⑦は1組目のスタート時刻が確定してから決めます。

方式と上限を数字で選びたい方は方式とハンデ上限の選び方、賞の数を人数から決めたい方は人数別のデータへ先に進んでも構いません。計算そのもののやり方はダブルペリアの計算方法と計算ツールにまとめています。

2. 案内文ジェネレーター(コピーして送れます)

7つが決まったら、次は案内文です。下のフォームに入力すると、そのままメールや LINE に貼れる案内文ができます。初期値はすべて記入例なので、上から順に自分のコンペの内容へ置き換えてください。入力内容はブラウザの中だけで処理し、どこにも送信しません。

案内に必ず書く項目

生成した案内文には、幹事への問い合わせが集中しやすい項目を先回りして入れてあります。自分で書く場合も、次の9つが入っているか確認してください。

  1. 日時・集合時刻・スタート時刻:集合時刻とスタート時刻は必ず別々に書きます。片方だけだと遅刻が出ます。
  2. 会場名とコース名:同じゴルフ場に複数コースがある場合、コース名まで書かないと受付で迷う人が出ます。
  3. 参加費と、その内訳:プレー費込みかどうかを書かないと当日に精算で揉めます。現金かキャッシュレスかも添えます。
  4. 競技方式とハンデ上限:「ダブルペリア(上限36)」まで書きます。方式名だけだと参加者が計算を理解できません。
  5. 同点になったときの決め方:抜けやすい項目の筆頭です。表彰式で揉める原因はほぼここです。
  6. ニアピン・ドラコンの対象ホール番号:番号で書きます。「パー3全部」だけだとコースを知らない人が分かりません。
  7. スコアカードの扱い:ホール別の打数が必要であること、ホールアウト後すぐ幹事に渡すことを書きます。
  8. ドレスコードと雨天時の扱い:ゴルフ場のドレスコードは施設ごとに違うため、リンクか一言を添えます。
  9. 回答期限と連絡先:期限を書かないと締切がずるずる延びて、組み合わせ作成が押します。

初めてラウンドする参加者がいる場合は、案内に初めてのラウンドの流れのリンクを添えておくと、当日の質問がぐっと減ります。

3. 幹事のやること(3ヶ月前から終了後まで)

やることの総量は多く見えますが、実際に頭を使うのは最初の1ヶ月だけです。以下は時系列の作業表で、太字は抜けやすい項目です。太字だけ拾って先に潰しておくと、当日に慌てません。

時期やること
3ヶ月前 開催の目的(親睦・接待・定例)と参加人数の見込みを決める/日程候補を3〜4日出す/ゴルフ場を3〜5か所ピックアップし、コンペプランの有無・最少組数・パーティー会場を問い合わせる/仮予約を入れる。「何組から成立するか」の確認漏れが多いです。
2ヶ月前 7つの決めごとを確定する/案内文を作って送る/出欠の回答期限を1ヶ月前に設定する/ゴルフ場に仮の組数を連絡する。
1ヶ月前 参加者名簿を確定する/組み合わせを作る/賞品を発注する/ニアピン・ドラコンの旗(フラッグ)の手配をゴルフ場に依頼する/表彰式の会場と時間を押さえる。
2週間前 最終案内(組み合わせ・各組のスタート時刻・ドレスコード)を送る/受付用品をそろえる(名簿・名札・釣り銭・筆記用具・スコア集計用の端末)/受付係と集計係を先に頼んでおく。当日その場で頼むと断られます。
1週間前 ゴルフ場へ最終人数を連絡する(変更期限は施設ごとに違うので要確認)/賞品の到着を確認する/司会台本を印刷する/荒天時の判断基準を参加者に共有する。
前日 リマインドを送る(集合時刻・天気・スコアカードの扱い)/賞品と備品を車に積む/集計に使う端末やノートPCを充電しておく。
当日 1組目スタートの90分前に到着/受付設営/会費徴収/スタート前の挨拶(進行表)/ホールアウト後にスコアカード回収と集計/表彰式。
終了後 お礼と結果を共有する/収支を精算して報告する(黒字でも赤字でも数字を出すと次回が楽になります)/次回の希望を聞く。

最も多い抜け

ニアピン・ドラコンの旗の手配、同点ルールの決め忘れ、受付係と集計係の手配、そして釣り銭の準備です。どれも前日までに確認すれば済むことですが、当日に気づくと取り返しがつきません。

4. 方式とハンデ上限の選び方(実データ)

「ダブルペリアの上限36」がなぜ定番なのかを、雰囲気ではなく数字で確かめます。ここでは GolfCounter の実ラウンドを無作為に8本ずつ組み合わせて18,448組の仮想コンペを作り、ハンデ上限だけを変えて結果がどう動くかを試算しました。

ハンデ上限グロス1位がネットでも優勝下位半分から優勝ネット1位が同点この上限の性格
上限なし34.6%18.8%5.4%大叩きした人ほど有利。実力がほとんど反映されません
4044.9%3%6.4%初心者に目を残したいとき向け
3651.8%1.8%5.2%実力と運がほぼ半々。初参加が混ざるコンペの定番
3067.6%0%4.2%実力順に近い。常連中心の月例会向け

上限を付けないと、グロス1位がネットでも優勝するのは34.6%まで下がり、下位半分からの優勝が18.8%起きます。これは「その日いちばん上手かった人が、3回に2回は優勝できない」という状態で、上手い人ほど不満が残ります。上限36にすると、グロス1位の優勝が51.8%まで戻り、下位半分からの優勝は1.8%に収まります。上限30まで絞ると67.6%で、かなり実力順です。

結論

初参加が混ざるならダブルペリア・上限36

上限36は「上手い人が半分は勝つが、半分は誰にでも勝ち目がある」位置にあります。参加者が全員常連でスコアが揃っているなら30、100を大きく超える初心者が多くて「初心者にも優勝の目を」と考えるなら40が選択肢になります。

方式そのものの選び方

方式向いている集まりひとこと
ダブルペリア(新ペリア方式)初参加や実力差がある一般的なコンペ事前のハンデが不要。迷ったらこれ
ペリア方式—隠しホールが6つで運の比重が大きく、現在はあまり使われません
新新ペリア(トリプルペリア)スコアが揃った上級者の集まり18ホール全部を使うため、ほぼ実力順になります
アンダーハンデ全員がハンディキャップを持つ常連の会初参加の人のハンデをどう決めるかが課題になります
スクラッチ競技志向の集まりハンデなし。初心者は入賞できません

ダブルペリアのハンデは(隠しホール12ホールの打数の合計 × 1.5 − パー合計)× 0.8の1本の式で決まり、そこに上限を当てるだけです。隠しホールの引き方、パー合計が72でないコースの扱い、ページ内で試せる計算ツールはダブルペリアの計算方法と計算ツールにまとめているので、計算そのものはそちらに任せて構いません。幹事が決めるのは「方式」と「上限」の2つだけです。

試算の前提:GolfCounter に記録された18ホールすべてのホール別打数とパーが揃っている2,666ラウンドを使っています。この2,666ラウンドを無作為に組み合わせた仮想コンペであり、同じコースを同じ日に回った参加者ではありません。隠しホールは各ラウンドのパーで「前半6・後半6・パー合計48」を満たすように引いています。上限を明記していない箇所はすべて上限36の結果です。公開しているのは集計値のみで、個人のスコアは含みません。データの更新日は2026-09-21です。

5. 人数別:同点と番狂わせはどれくらい起きるか(実データ)

同点ルールと賞の数は、参加人数で決まります。人数が増えるほど同点は増え、グロスの開きも大きくなるからです。上限36で人数だけを変えて試算した結果が次の表です。

参加人数ネット1位が同点上位3位に同点どこかに同点グロス1位が優勝下位半分から優勝グロスの開き(最大−最小の平均)
8人 3.4% 12.3% 32.4% 55% 2% 45.1打
12人 3.9% 12.7% 53.7% 43.4% 0.3% 51.4打
16人 3.6% 14.4% 79.5% 36.2% 0% 55.8打
20人 5.9% 20.9% 93.6% 36.4% 0% 59.4打
24人 4.3% 20.1% 97.3% 33.4% 0% 62.8打
32人 5.6% 24.1% 100% 29.8% 0% 66.9打

示唆①:20人規模から、同点ルールは必須になります

8人のコンペでも上位3位のどこかに同点が出る割合は12.3%ありますが、20人になると20.9%、32人では24.1%まで上がります。20人規模なら、5回に1回は表彰台のどこかで同点が起きるという計算です。全体のどこかに同点が出る割合に至っては、16人で79.5%、20人で93.6%、32人では100%です。飛び賞やブービー賞の順位も同点になり得るので、同点ルールは表彰台だけの話ではありません。

対策は簡単で、案内文に同点の決め方を先に書いておくことだけです。一般的な順番は「①ハンデの少ない方(=グロスの良い方)を上位」「②それでも同じならカウントバック(後半9ホールのネット→後半6→後半3→18番)」「③それでも同じなら年長者、またはじゃんけん」です。あわせて、ハンデを四捨五入せず小数のまま比べると同点そのものが減ります。

示唆②:賞は上位に積まず、帯ごとに散らします

参加者のグロスは、8人でも最大と最小で平均45.1打、20人で59.4打、32人では66.9打も開きます。つまりコンペの参加者は「だいたい同じくらいの腕前」ではまったくなく、90台の人と120台の人が同じ表彰式にいるのが普通です。

ここでネット上位の賞ばかりを厚くすると、当たる人が上位帯に固定されます。ブービー賞・ブービーメーカー賞・飛び賞(5位、10位、15位)・ニアピン・ドラコン・ベストグロスのように、順位の帯とプレー内容の両方から賞を散らすと、参加者の多くが何かを持って帰れます。賞の総数は参加人数の3分の1前後が目安です。

示唆③:人数が増えるほど「その日いちばん上手い人」は勝ちにくくなります

グロス1位がネットでも優勝する割合は、8人で55%、20人で36.4%、32人では29.8%まで下がります。人数が増えれば「ハンデの引きが良かった人」の母数も増えるためです。一方で上限36を効かせているので、下位半分から優勝する人はどの人数でもほとんど出ません(0%前後)。

大人数のコンペほどベストグロス賞を必ず用意するべきなのは、この数字が理由です。上手い人の努力がネットの順位に出にくくなるぶん、グロスを称える賞で受け皿を作っておきます。

上の表はいずれも上限36・ダブルペリアでの試算で、前の節の前提と同じデータを使っています。各人数の試算回数は8人4,574組、20人4,180組、32人3,661組です。

6. 組み合わせと組数(計算ツール+実データ)

参加者が確定したら、組み合わせと組数を決めます。まず「混ぜる意味」をデータで確認してから、組数とスタート時刻を計算ツールで出します。

無作為に組むと、同じ組で30打差が普通に出ます

実ラウンドから無作為に4人を選んで1組を作る試行を5,000通り行い、その組の中のグロスの最大−最小を集計しました。

無作為4人組のグロス差値
中央値30打
平均32打
上位10%(90%点)52打
20打以上開く組の割合79.9%

4人を無作為に組むと、半分の組で30打以上の差がつき、79.9%の組は20打以上開きます。10組に1組は52打差です。何も考えずに組むと、同じ組に90台の人と130台の人が並ぶということで、これはプレーペースの問題に直結します。上手い人が待ち続ける組と、初心者だけで探し球に追われる組が同時にできると、進行が崩れて後半のスタートが押します。

対策は「実力を意図的に散らす」ことです。1組につき上級者を1〜2人、初心者を1〜2人にすると、初心者のフォローが効いて球探しも早く終わります。名簿を作るときは、各自の平均スコアかおおよその実力を聞いておき、上から順に並べて蛇行に割り振る(1組目・2組目・3組目…と配り、折り返して逆順に配る)と機械的に混ざります。

組数とスタート時刻の計算

人数から組の内訳・組数・最終組のスタート時刻・最終組のホールアウト目安を計算します。表彰式の会場をゴルフ場に押さえるとき、「終わりが何時になるか」を先に伝えられると話が早く進みます。

ハーフの所要は2時間15分として計算しています。アウト・インの同時スタートなら、片側の組数は半分になるので最終組のスタートも早くなります。

社内コンペ・接待コンペでの配慮

社内コンペでは、同じ部署・同じチームの人が1組に固まらないようにします。せっかくの親睦の機会に、普段と同じ顔ぶれで回っても意味がないためです。役職についても、1組に管理職を1人までにすると参加者の緊張がほぐれます。

接待コンペでは、お客様の組に必ず自社の気配りができる人を1人入れ、カートの運転・スコア記入・飲み物の手配を引き受けてもらいます。お客様同士を同じ組にする場合は、事前に面識の有無を確認しておくと当日の会話が途切れません。スタート組は、キーパーソンが早めに上がって表彰式まで余裕を持てるよう、前半の組に配置するのが一般的です。

7. 参加費と賞品・景品の決め方

参加費は「プレー費+賞品代+パーティー費+雑費」の合計です。プレー費はコース・季節・曜日・プランで大きく変わるため、相場をそのまま当てはめず、実際の見積もりから積み上げてください。金額の組み立てはゴルフ費用シミュレーターとゴルフにかかる費用の内訳で試算できます。

参加費の内訳決め方
プレー費ゴルフ場のコンペプランの見積もり額をそのまま。昼食・パーティーが含まれるプランかを確認します
賞品代参加人数 × 1人あたりの賞品予算。賞品予算はコンペの性格(親睦か接待か)で決めます(目安)
パーティー費ゴルフ場の見積もり額。飲み放題の有無で差が出ます
雑費旗の手配費・印刷費・会場費など。1人あたり数百円を乗せておくと精算が楽です(目安)

賞品予算の配分は、金額でなく割合で決めます

賞品の総額が決まったら、金額ではなく割合で配ると人数が変わっても組み直しが要りません。次は参加人数20人・賞の数7つの場合の配分例です。

賞賞品総額に占める割合(目安)ねらい
優勝(ネット1位)20〜25%コンペの主役。ひと目で分かる品にします
準優勝・3位合わせて20〜25%表彰台の格を揃えます
ベストグロス10%前後上手い人の受け皿。大人数ほど重要です
ニアピン・ドラコン合わせて15%前後順位に関係なく当たる賞。初心者にも目が出ます
飛び賞(5位・10位・15位など)15%前後中位帯を拾います
ブービー・ブービーメーカー10%前後下位帯を拾い、最後まで場が持ちます
参加賞残り全員に配る小物。1人あたりの単価は小さく

賞品そのものは「その場で持ち帰れて、かさばらないもの」が基本です。生鮮品や大型の家電は電車で来た人が困ります。ゴルフボール・商品券・カタログギフト・日用品の詰め合わせあたりが無難で、優勝賞品だけ少し目を引く品にすると表彰式が締まります。

ニアピン・ドラコンの対象ホール

ニアピンはパー3の全ホール、ドラコンはパー5から1〜2ホールを選び、案内文にホール番号を書きます。旗(フラッグ)の手配はゴルフ場に依頼できることが多いので、組み合わせを連絡するタイミングで一緒に伝えてください。ルールの細かい決め方(ワンオンの扱い、フェアウェイキープの条件など)は別途まとめる予定です。幹事としては「対象ホールを番号で決めて、旗を手配して、案内に書く」の3つができていれば十分です。

8. 当日の進行表(受付から表彰まで分単位)

当日の失敗は、たいてい「幹事が1人で全部やろうとしたこと」が原因です。受付と集計は必ず人に頼み、幹事は全体を見る役に回ります。次の表は1組目スタート8:30・20人・昼食60分の場合の例です。時刻はご自身のスタート時刻に合わせてずらしてください。

時刻の目安やること担当
7:00(スタート90分前)幹事が到着。受付場所の確保、賞品の搬入、旗の受け取り確認、スコア集計用の端末を起動幹事
7:20受付設営。名簿・名札・釣り銭・筆記用具を並べる。組み合わせ表を掲示幹事+受付係
7:30(集合時刻)受付開始。会費徴収、名札配布、組み合わせとスタートホールの案内、ルールの1枚紙を配る受付係
8:10スタート前の挨拶(1分以内)。方式・上限・同点ルール・対象ホール・表彰式の時刻だけを伝える幹事
8:301組目スタート。以降は計算ツールで出した間隔で各組を送り出す幹事
10:45頃前半ホールアウト。昼食。幹事は前半の進行の遅れを確認し、必要なら後半の巻きを依頼幹事
11:45頃後半スタート—
14:00〜14:30頃1組目から順にホールアウト(最終組は14:30頃)。上がった組から順にスコアカードを回収(全員を待たない)集計係
14:30〜15:00集計。隠しホールの抽選、ハンデとネットの算出、同点処理、賞の割り当て、上位3名のダブルチェック集計係+幹事
15:00表彰式・パーティー開始。通し台本に沿って進行幹事
15:45締め・解散。忘れ物と賞品の受け渡し漏れを確認幹事

分担の決め方

  1. 受付係(1〜2人):会費の徴収と名札の配布に専念してもらいます。金銭を扱うので、釣り銭とお札を数える人は固定します。受付が終わればプレーに合流できるので、早い組の人に頼むと引き受けてもらいやすくなります。
  2. 集計係(1〜2人):スコアカードの回収とハンデ計算の担当です。最終組に入っていない人に頼むのが鉄則で、早い組の上がりの人だと集計を早く始められます。
  3. 幹事:受付にも集計にも入らず、全体を見ます。遅刻者の対応、ゴルフ場との連絡、表彰式の準備は幹事しかできません。

スタート前の挨拶は1分以内に収めます。長い挨拶は誰も覚えていませんし、スタート時刻が押します。伝えるのは「方式と上限」「同点の決め方」「ニアピン・ドラコンのホール番号」「スコアカードは上がったらすぐ渡す」「表彰式の開始時刻」の5つだけで十分です。

9. スコア集計と順位の決め方

幹事の負担が最も集中するのが集計です。ここだけは仕組みで解決できます。まず紙で行う場合の手順を押さえ、そのうえで自動化を検討してください。

紙で集計する場合の手順

  1. スコアカードを回収する:ホール別の打数が必要です。合計だけではダブルペリアの計算ができません。上がった組から順に回収します。
  2. 各カードの合計を再計算する:記入ミスは高い頻度で起きます。回収時にその場で足し直し、本人に確認します。
  3. 隠しホールを引く:前半6・後半6、隠しホールのパー合計が48になる組み合わせを引きます。全員がホールアウトしてから、人前で引くのが最も揉めません。
  4. ハンデとネットを出す:(隠しホール12ホールの合計 × 1.5 − パー合計)× 0.8 でハンデを出し、上限を当て、グロスから引きます。計算は必ず2人で突き合わせます。
  5. 順位を並べ、同点を処理する:ハンデは四捨五入せず小数のまま比べます。
  6. 賞を割り当てる:ネット順位、ベストグロス、飛び賞、ブービー、ニアピン、ドラコンを名簿に書き込み、賞品と突き合わせます。

同点の決め方(カウントバック)

人数別のデータのとおり、同点は珍しいことではありません。決め方は次の順に当てはめます。

  1. ハンデの少ない方を上位にする:ハンデが少ない=グロスが良いということなので、大半はここで決まります。
  2. カウントバック:後半9ホールのネット → 後半6ホール → 後半3ホール → 18番ホールの順に比べ、良い方を上位にします。
  3. 年長者を上位、またはじゃんけん:ここまで同じなら、笑って決められる方法で構いません。

大事なのは順番そのものより、この順番を案内文に事前に書いてあるかです。書いてあれば表彰式で説明が要りません。

アプリで集計を自動にする

紙の集計は、回収・検算・ハンデ計算・順位づけのすべてを20〜30分の間にこなす作業です。人数が増えるほど写し間違いのリスクが上がり、幹事は表彰式の準備ができません。GolfCounter のコンペ機能を使うと、この工程がそのまま置き換わります。この機能は次回のアップデートで提供します。提供後の流れは次のとおりです。

  1. 幹事がコンペを作り、招待リンクを参加者に送ります(LINE やメールに貼るだけです)。
  2. 参加者は各自のアプリでいつもどおりスコアを入力します。ホール別の打数がそのまま集まるので、カードの回収と検算が要りません。
  3. ホールアウト後、幹事が隠しホールの抽選を実行します。前半6・後半6・パー合計48の条件は自動で満たされます。
  4. 設定したハンデ上限が反映されたネット順位が自動で並びます。同点はハンデの少ない順に整理されます。
  5. 表彰用のPDFを出して、その場で共有・印刷できます。
  6. アプリを持っていない参加者の分は、幹事が代理で入力できます。全員がアプリを入れていなくても成立します。

ダブルペリアの計算そのものを手元で試したい方は、ダブルペリアの計算ツールで18ホールの打数を入れて隠しホールを引いてみてください。上限あり・なしでハンデがどれだけ変わるかをその場で確認できます。

コンペの集計を、幹事の手計算から外す

GolfCounter のコンペ機能(次回アップデートで提供)なら、招待リンクを送るだけで隠しホールの抽選からネット順位・表彰用PDFまで自動。スコア記録は今すぐ無料で、Apple Watch にも対応しています。

10. 表彰式の通し台本(穴埋め式)

表彰式は、司会の言葉が詰まると一気に間延びします。下の台本は開会から締めまでをつなげたもので、○○の部分を自分のコンペの内容に置き換えればそのまま読めます。印刷して手元に置いてください。所要は30〜45分が目安です。

① 開会

「本日はお忙しいなか、○○コンペにご参加いただきありがとうございました。これより表彰式を始めます。司会は幹事の○○が務めます。本日の競技はダブルペリア・ハンデ上限○○、同点の場合はハンデの少ない方を上位としています。」

② 乾杯

「はじめに、本日のご参加への感謝を込めて乾杯をいたします。ご発声を○○様にお願いいたします。」(発声をお願いする方には、遅くとも前半のホールアウト時までに声をかけておきます)

③ 隠しホールの発表

「それでは本日の隠しホールを発表します。前半は○番・○番・○番・○番・○番・○番、後半は○番・○番・○番・○番・○番・○番の合計12ホールです。この12ホールの合計打数からハンディキャップを計算しています。」(先に隠しホールを出すと、参加者が自分で検算できて納得感が出ます)

④ 特別賞(ニアピン・ドラコン・ベストグロス)

「続いて特別賞です。ニアピン賞、○番ホール、○○様。○番ホール、○○様。ドラコン賞、○番ホール、○○様。そして本日のベストグロス、グロス○○で○○様です。おめでとうございます。」

⑤ ブービー・飛び賞

「ここからは順位の賞に移ります。まずブービー賞、○位の○○様。続いて飛び賞、○位の○○様、○位の○○様。」(下位と中位を先に呼ぶと、最後まで会場の注目が続きます)

⑥ 下位から順位発表

「それではネットの順位を発表します。第○位、○○様、グロス○○、ハンディキャップ○○、ネット○○。」(人数が多い場合は入賞圏のみを読み上げ、全順位は掲示か配布で共有します)

⑦ 優勝

「お待たせいたしました。本日の優勝は、グロス○○、ハンディキャップ○○、ネット○○、○○様です。おめでとうございます。優勝者の○○様より、ひとことご挨拶をいただきます。」

⑧ 次回の案内と締め

「以上で表彰を終わります。次回は○月頃の開催を予定しております。本日の結果は後ほど共有いたしますので、お待ちください。最後に、幹事より一言お礼を申し上げます。本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」

台本のとおりに読む必要はありませんが、順番だけは変えないほうが無難です。特に「隠しホールの発表を順位より先にする」「優勝を最後にする」の2点は、会場の空気が目に見えて変わります。優勝者の挨拶をお願いする場合は、発表前に本人へ一声かけておくと慌てさせずに済みます。

11. よくあるトラブルと対処法

当日キャンセルが出た

最も頻度の高いトラブルです。組み合わせの組み直しが必要になるので、3人組を作る位置を先に決めておきます。キャンセル料の扱い(いつからいくら負担してもらうか)を案内文に書いておけば、その場の判断が要りません。ゴルフ場には当日の朝に最終人数を伝えます。

雨・荒天

「雨天決行・荒天中止、中止の判断はゴルフ場のクローズ判断に従う」を基本ルールにしておくのが、最も揉めません。ゴルフ場がクローズを判断した場合はキャンセル料の扱いが変わることがあるため、条件は必ず予約時に確認しておきます。幹事の独断で中止すると費用の負担が発生する場合があるので注意してください。レインウェアの用意は前日のリマインドで案内します。

遅刻者が出た

「同組は予定どおりスタートし、遅刻者は到着次第合流する」をルールにして、案内文に書いておきます。合流したホールから記録を再開する形になるので、スコアの扱い(未プレーのホールをどうするか)も先に決めておくと集計係が困りません。集合時刻をスタートの60分前にしておくこと自体が、いちばんの遅刻対策です。

集計ミスが疑われた

回収時の再計算、ハンデ計算の2人チェック、上位3名の入念な確認の3段構えで防ぎます。それでも発表後にミスが判明した場合は、その場で訂正して謝罪し、賞品を交換するのが最も後を引きません。アプリで集計を自動にすると、カードの写し間違いと計算ミスの両方がなくなります。

プレーが遅れて表彰式に間に合わない

前の組との間隔が1ホール以上空いたらペースを上げてもらうよう、スタート前の挨拶で一言伝えておきます。ハーフの目安時間(2時間15分)を案内に書いておくと、参加者の意識が揃います。それでも押した場合は、集計を先に進め、最終組の分だけ後入れする段取りにしておくと表彰式の開始を守れます。

マナーの問題が起きた

その場で直接注意すると角が立つので、同組の顔見知りから伝えてもらうのが無難です。予防としては、初参加の方に初めてのラウンドの流れとドレスコードを案内に添えておくのが効きます。

12. よくある質問

ゴルフコンペの幹事は、まず何から決めればいいですか?

日程とゴルフ場を押さえたら、次は「方式・ハンデ上限・同点ルール・ニアピンとドラコンの対象ホール・賞の数・参加費・集合時刻」の7つです。この7つが決まれば案内文が書けて、案内文が出れば残りの作業は締切管理と当日の段取りだけになります。逆にこの7つを決めずに案内を出すと、参加者からの質問対応で手が止まります。

ハンデの上限は36と40のどちらにすべきですか?

実ラウンドを無作為に8人ずつ組んだ18,448組の試算では、上限36でグロス1位がネットでも優勝する割合は51.8%、上限40では44.9%でした。上限なしだと34.6%まで下がり、下位半分から優勝する人が18.8%出ます。初参加や100を大きく超える方が混ざるコンペなら上限36が無難で、初心者にもっと目を残したいときだけ40にします。

同点になったときのルールは必要ですか?

必要です。上限36の試算では、20人のコンペで上位3位のどこかに同点が出る割合が20.9%、全体のどこかに同点が出る割合は93.6%でした。20人規模なら5回に1回は表彰台で同点が起きる計算になるので、「ハンデの少ない方を上位、それでも同じならカウントバック」を案内文に先に書いておきます。当日に決めると揉めます。

組み合わせは実力を混ぜたほうがいいですか?

混ぜたほうが進行が安定します。実ラウンドから無作為に4人を組んだ5,000通りの試算では、同じ組の中のグロスの最大差は中央値で30打、上位10%では52打あり、20打以上開く組が79.9%ありました。無作為だと「同じ組なのに30打差」が当たり前に起きるということです。上級者と初心者を意図的に散らすと、初心者のフォローが効いてプレーペースも揃いやすくなります。

賞はいくつ用意すればいいですか?

参加人数の3分の1前後を目安に、上から順ではなく「帯ごと」に散らすのがおすすめです。ネット上位の賞だけだと上手い人に集中しますが、ブービー賞・飛び賞(5位・10位・15位など)・ニアピン・ドラコン・ベストグロスを混ぜると、賞の当たる人が全体に広がります。賞品の金額は参加費の中の賞品予算から逆算し、上位に寄せすぎないようにします。

初心者がコンペに出ても大丈夫ですか?

大丈夫です。ダブルペリアはその日のスコアからハンデを作るので、事前のハンディキャップがなくても順位に入れます。GolfCounter に記録された5,979ラウンドの平均スコアは121.9で、100切りは6.4%、110切りは22.4%、120切りは47.8%です。100を超えるスコアはコンペの参加者として珍しくないので、幹事は「初心者だから遠慮して」と言わずに誘って構いません。

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