ペナルティエリアとは? 処置方法と平均発生回数を実データで解説

ペナルティエリア(Penalty Area)は、2019年のゴルフルール大改正で「ウォーターハザード」に代わって導入された概念です。池・川だけでなく崖やブッシュも対象となり、処置のルールも大幅に簡素化されました。GolfCounterユーザー1,794ラウンドのスコアデータを分析したところ、ペナルティエリアへの進入は平均1.2回/ラウンドペナルティ全体2.1回の約32%を占めています。この記事では、ペナルティエリアの定義と赤杭・黄杭の違いから、正しい処置方法、スコアへの影響、そして具体的な回避戦略まで実データに基づいて徹底解説します。

2026-04-02更新 / 1,794ラウンド分析

ラウンドデータをスコア改善に活かす

App Storeからダウンロード Android版は準備中です

ペナルティエリアの定義 - 旧ウォーターハザードとの違い

ルール定義

ペナルティエリア = 水域 + 委員会が指定した区域

2019年改正で「ウォーターハザード」「ラテラルウォーターハザード」を統合。水がなくても設定可能に。

ペナルティエリア(Penalty Area)とは、ゴルフ規則で定められた特定の区域で、ボールがその中に入った場合にペナルティ(1打罰)を受けて救済を受けることができるエリアです。2019年のルール大改正以前は「ウォーターハザード(Water Hazard)」と呼ばれていましたが、現在は「ペナルティエリア」に統一されています。

旧ルールでは、ウォーターハザードは基本的に「水域」を対象としていました。池、川、海、溝、排水路などが該当し、水が実際に存在することが前提でした。しかし、新ルールのペナルティエリアでは水がなくても設定可能です。崖、深いブッシュ、密林、岩場など、ボールの回収や打球が困難な区域であれば、コース委員会がペナルティエリアとして指定できるようになりました。

ペナルティエリアに含まれるもの

具体的にペナルティエリアに含まれる可能性がある区域は以下の通りです。

  • 水域: 池、川、海、溝、排水路、湿地帯など、実際に水が存在する区域
  • 乾燥した区域: 砂漠地帯のワディ(涸れ谷)、岩だらけの荒地など水がなくても設定可能
  • 植生が密な区域: 深いブッシュ、密林、竹藪など、プレー続行が極めて困難な区域
  • 崖・急斜面: ボールの回収が危険な崖や急傾斜
  • その他: コース委員会がプレー進行のため指定したあらゆる区域

日本のゴルフ場では、池や川に加えて、急斜面やブッシュが密集したエリアをペナルティエリアとして設定しているケースが増えています。これにより、ボールを探す時間が短縮され、プレーの進行がスムーズになるというメリットがあります。

ウォーターハザードとの主な違い

項目旧ルール(ウォーターハザード)新ルール(ペナルティエリア)
名称ウォーターハザード / ラテラルWHペナルティエリア
対象水域のみ水域 + 委員会指定区域
水の有無水が必要水がなくてもOK
ソール2打罰無罰(ソール可能)
ルースインペディメント触れると2打罰無罰(取り除き可能)
練習スイング地面に触れると2打罰無罰

最も大きな変更点は、ペナルティエリア内でソール(クラブを地面につけること)が無罰になったことです。旧ルールではウォーターハザード内でクラブを地面につけると2打罰でしたが、新ルールではバンカー以外のペナルティエリア内では自由にソールできます。この変更により、エリア内からそのまま打つ選択がしやすくなりました。

赤杭と黄杭の違い - 2種類のペナルティエリア

ペナルティエリアには、赤い杭(線)で示される「レッドペナルティエリア」と、黄色い杭(線)で示される「イエローペナルティエリア」の2種類があります。どちらに入ったかによって、取れる処置の選択肢が変わります。

イエローペナルティエリア(黄杭 / 黄線)

黄色の杭や線で囲まれたペナルティエリアです。旧ルールの「ウォーターハザード(正面の水域)」に相当します。主にコースを横切る形で池や川が配置されている場合に設定されます。

イエローペナルティエリアの処置(黄杭)

(1) エリア内からそのまま打つ(無罰)

(2) 直前のストロークを行った場所から打ち直す(1打罰)

(3) ボールが最後にエリアの境界を横切った地点とホール(ピン)を結ぶ線上で、その地点よりホールから遠い側にドロップ(1打罰)

黄杭の特徴は、ラテラルドロップ(横方向へのドロップ)が認められない点です。池越えのショートホールで手前の池に入った場合など、横にドロップするスペースがないケースで黄杭が使われることが多いです。

レッドペナルティエリア(赤杭 / 赤線)

赤い杭や線で囲まれたペナルティエリアです。旧ルールの「ラテラルウォーターハザード」に相当します。コースの横を流れる川やフェアウェイの脇にある池など、コースに沿って配置されている場合に多く設定されます。

レッドペナルティエリアの処置(赤杭)

(1) エリア内からそのまま打つ(無罰)

(2) 直前のストロークを行った場所から打ち直す(1打罰)

(3) ボールが最後にエリアの境界を横切った地点とホールを結ぶ線上で、その地点よりホールから遠い側にドロップ(1打罰)

(4) ボールが最後にエリアの境界を横切った地点から2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップ(1打罰)

赤杭の最大の利点は、(4)のラテラルドロップが使える点です。この選択肢があることで、元の位置に戻らなくてもペナルティエリアの近くからプレーを続けられます。日本のゴルフ場のペナルティエリアの多くは赤杭で設定されています。

赤杭と黄杭の処置比較表

処置方法黄杭赤杭罰打
そのまま打つOKOK無罰
元の位置から打ち直しOKOK1打罰
後方線上にドロップOKOK1打罰
ラテラルドロップ(横)NGOK1打罰

コースに出る際は、各ホールのペナルティエリアが赤杭か黄杭かを事前に確認しておきましょう。カートに備え付けのコースガイドやスコアカードの裏面にレイアウト図が掲載されていることが多いです。特に初めてのコースでは、池の位置と杭の色をチェックすることで、ティーショットの戦略が変わります。

ラウンドごとのスコアを記録して傾向を分析

App Storeからダウンロード Android版は準備中です

2019年ルール改正で何が変わったか

2019年1月1日に施行されたゴルフ規則の大改正は、ペナルティエリアに関して特に大きな変更がありました。R&A(ロイヤル・アンド・エインシェント・ゴルフクラブ)とUSGA(全米ゴルフ協会)が約4年をかけて策定した改正で、ルールの簡素化とプレー時間の短縮を目的としています。

名称変更: ウォーターハザード → ペナルティエリア

最も分かりやすい変更は名称です。「ウォーターハザード」と「ラテラルウォーターハザード」は廃止され、「イエローペナルティエリア」と「レッドペナルティエリア」に統合されました。「ハザード」という用語自体がバンカーとの混同を招きやすかったため、より明確な名称に変更されています。

ソール規制の撤廃

旧ルールでは、ウォーターハザード内でクラブを地面につけると2打罰でした。練習スイングで草に触れただけでもペナルティの対象でした。新ルールでは、ペナルティエリア内でのソールは無罰です。エリア内からそのまま打つ場合も、通常のショットと同様にクラブを地面につけて構えることができます。

この変更は特にアマチュアにとって大きなメリットです。エリア内のボールが打てる状態にある場合、ペナルティを気にせず通常通りのスイングで打つことができるため、そのまま打つ選択がしやすくなりました。

ルースインペディメントの除去が無罰に

旧ルールでは、ウォーターハザード内のルースインペディメント(小石、木の葉、小枝など自然物)に触れると2打罰でした。新ルールでは、ペナルティエリア内のルースインペディメントを無罰で取り除くことができます。ボールの周りの落ち葉や小枝を除けてからショットできるため、エリア内からそのまま打つ判断がさらにしやすくなりました。

水がなくてもペナルティエリアに設定可能

前述の通り、コース委員会は水域以外の区域もペナルティエリアに指定できるようになりました。日本のゴルフ場でも、急斜面や密生した植栽エリアをペナルティエリアとして設定するケースが増えています。これにより、ボール捜索に時間がかかる区域での処置が明確になり、プレー進行の円滑化に貢献しています。

ドロップの高さ変更

ペナルティエリアに限らない変更ですが、ドロップの方法も変わりました。旧ルールでは「肩の高さから」でしたが、新ルールでは「膝の高さから」ドロップします。ボールが転がりにくくなるため、意図した場所にドロップしやすくなりました。

2019年改正のまとめ

名称変更(ペナルティエリア)、ソール無罰、ルースインペディメント除去無罰、水なしでも設定可能、ドロップは膝の高さから。全体的にアマチュアフレンドリーな改正で、「そのまま打つ」選択がしやすくなりました。

処置方法4パターンを図解

ペナルティエリアにボールが入った場合の処置方法を、具体的な状況に合わせて詳しく解説します。どの処置を選ぶかはスコアに直結する重要な判断です。

処置1: そのまま打つ(無罰)

ペナルティエリア内のボールが打てる状態にあれば、ペナルティなしでそのまま打つことができます。2019年のルール改正でソールが無罰になったため、通常のショットと同じように構えて打つことが可能です。

そのまま打つかどうかの判断基準は次の3つです。(1)ボールが水没していないか確認。ボールの半分以上が水面から出ていれば打てる可能性があります。(2)足場が安定しているか。泥や急斜面に立つと体が安定せず、ショットの精度が著しく落ちます。(3)次のショットで有利になるか。そのまま打っても50ヤードしか進まないなら、1打罰を受けてドロップした方が結果的にスコアは良くなります。

処置2: 元の位置から打ち直す(1打罰)

直前のストロークを行った場所に戻って打ち直す方法です。1打罰を受けますが、元の位置からやり直せるため、2打目で確実にペナルティエリアを越えられる番手を選べます。

この処置は、ティーショットで池に入った場合に特に有効です。ティーインググラウンドに戻ってティーアップし直せるため、打ちやすい状態からリトライできます。ただし、フェアウェイのセカンドショットで池に入った場合は、元の位置まで戻る時間がかかるため、他の処置の方が効率的なことが多いです。

処置3: 後方線上にドロップ(1打罰)

ボールが最後にペナルティエリアの境界を横切った地点と、ホール(ピン)を結ぶ延長線上で、その地点よりホールから遠い後方にドロップする方法です。後方であればどこまでも下がれます。

この処置が最も有効なのは、池越えのショットで池に入った場合です。池の手前まで下がることで、次のショットで池を確実に越えられる距離からプレーできます。下がりすぎるとホールまでの距離が長くなるため、自分の得意な番手の距離に合わせて下がる位置を決めるのがコツです。

処置4: ラテラルドロップ(1打罰 / 赤杭のみ)

赤杭(レッドペナルティエリア)の場合のみ使える処置です。ボールが最後にペナルティエリアの境界を横切った地点から、2クラブレングス以内でホールに近づかない場所にドロップします。

ラテラルドロップは、フェアウェイの脇を流れる川にボールが入った場合に最も効果的です。元の位置に戻る必要がなく、ペナルティエリアのすぐ横からプレーを再開できるため、距離のロスが最小限に抑えられます。日本のゴルフ場ではこの処置を最も頻繁に使うことになるでしょう。

どの処置を選ぶべきか - 判断フローチャート

  1. 打てる状態か確認: ボールが見えて足場が安定しているなら「そのまま打つ」を検討。ただし、悪い結果になるリスクが高い場合は無理しない
  2. 赤杭か黄杭か確認: 赤杭ならラテラルドロップが使えるため、ペナルティエリアの横からプレー再開できる
  3. 距離と位置関係を考慮: 池越えショートホールなら後方線上ドロップ、フェアウェイ脇の川ならラテラルドロップが基本
  4. ティーショットなら打ち直しも有効: ティーアップし直せるメリットは大きい。特にパー3の池越えで
  5. 迷ったらラテラルドロップ: 赤杭の場合、距離のロスが最も少ないラテラルドロップが最も安全な選択

実態データ - アマチュアの平均発生回数

GolfCounterに記録された1,794ラウンドのスコアデータから、ペナルティエリアへの進入頻度を分析しました。

GolfCounterデータ

ペナルティエリア進入: 平均1.2回/ラウンド

集計対象: GolfCounterユーザー1,794ラウンド(2026年4月時点)。ペナルティ全体2.1回のうち約32%に相当。

ペナルティの内訳

アマチュアゴルファーが1ラウンドで受けるペナルティは平均2.1回ですが、その内訳を見ると原因の偏りが明確です。

ペナルティの種類平均回数/R全体に占める割合
OB1.8回56%
ペナルティエリア1.2回32%
その他(アンプレヤブル等)-0.9回12%

集計対象: GolfCounterユーザー1,794ラウンド。推定値。

OBが56%で最大の原因ですが、ペナルティエリアも32%と無視できない割合を占めています。両方を合わせると全ペナルティの約88%。つまり、OBとペナルティエリアを減らすだけで、ペナルティの9割近くをカバーできることになります。

スコア帯別のペナルティエリア進入回数

スコアレベルによって、ペナルティエリアへの進入頻度は大きく異なります。

スコア帯ペナルティエリア回数/Rスコアロス(推定)達成率
80切り0.1回0.2打0.1%
90切り0.3回0.4打0.3%
100切り0.5回0.8打2.5%
110切り1.5回2.3打14.9%
120切り2.8回4.2打40.4%

80切りを達成するレベルのゴルファーはペナルティエリアへの進入がほぼゼロ(0.1回)であるのに対し、120以上のゴルファーは2.8回と、約28倍もの差があります。100切り達成者は0.5回で、推定スコアロスは0.8打です。

注目すべきは、ペナルティエリアの発生頻度はOBほどスコア帯間の差が大きくない点です。OBは120以上のゴルファーで3.5回と極端に多くなりますが、ペナルティエリアは2.8回にとどまります。これは、ペナルティエリア(主に池)は視覚的に認識しやすいため、ある程度の回避が可能だからです。一方、OBはコースの境界という認識が薄く、初心者ほど回避が難しい傾向があります。

自分のスコアデータを分析してみる

App Storeからダウンロード Android版は準備中です

スコアへの影響 - 1回の進入で何打損する?

ペナルティエリアに1回入ると、スコアにはどの程度の影響があるのでしょうか。単純な1打罰だけではない「隠れたスコアロス」も含めて分析します。

表面上のペナルティ: 1打罰

ルール上、ペナルティエリアからの救済は1打罰です。これはOBの実質2打ロス(打ち直し+1打罰)と比べると軽いペナルティです。ただし、これはあくまで最低限のスコアロスであり、実際にはさらに多くの打数をロスすることがほとんどです。

実質的なスコアロス: 約1.5打

推定スコアロス

ペナルティエリア1回 = 約1.5打のロス

1打罰に加え、ドロップ後の不利なライや距離のロスが加算。OBの実質2打ロスよりは軽いが、確実にスコアを悪化させる。

1打罰に加えてスコアが悪化する理由は主に3つあります。

  1. 距離のロス: 元の位置から打ち直す場合はそのショット分の距離が完全に無駄になる。後方ドロップの場合も、ホールから離れた位置に下がることで残り距離が増える
  2. ライの不利: ラテラルドロップした場合、ペナルティエリアの近くは傾斜やラフであることが多く、次のショットの難易度が上がる
  3. メンタルへの影響: ペナルティを受けた直後のショットでは「取り返そう」という心理が働き、無理なショットを試みてさらにスコアを崩すケースが多い

OBとの比較: ペナルティエリアの方が軽い

OBが実質2打ロスであるのに対し、ペナルティエリアは約1.5打ロスです。この差は処置方法の違いに起因します。OBは必ず元の位置から打ち直し(ストロークと距離の罰)ですが、ペナルティエリアではラテラルドロップで近くからプレーを続けられます。

ペナルティの種類実質スコアロス平均回数/R1R合計ロス
OB約2.0打1.8回約3.6打
ペナルティエリア約1.5打1.2回約1.8打

1ラウンド全体で見ると、OBによるロス(約3.6打)の方がペナルティエリア(約1.8打)より影響が大きいことがわかります。スコア改善の優先順位としては、まずOB削減、次にペナルティエリア削減が効率的です。

ペナルティエリア0回で何打改善される?

現在平均1.2回のペナルティエリア進入をゼロにできた場合、スコアは約1.8打改善する計算です。平均スコア124.6のゴルファーなら、122.8まで改善する可能性があります。

もちろん完全にゼロにすることは現実的ではありませんが、意識的な回避戦略で1.2回を0.5回程度に削減することは十分に可能です。それだけでスコアは約1打改善します。技術的な練習なしに、コースマネジメントの変更だけで達成できる改善であり、最もコストパフォーマンスの高いスコアアップ方法の一つです。

ペナルティエリアを避ける5つの戦略

ペナルティエリアを避けるために特別な技術は必要ありません。コースマネジメントの改善と、正しいクラブ選択だけで大幅に削減できます。

1. コースレイアウトを事前に確認する

最もシンプルで効果的な戦略は、ティーショットを打つ前にペナルティエリアの位置と距離を確認することです。カートのGPSやスコアカードのコースレイアウト図で、ティーグラウンドからペナルティエリアまでの距離を確認しましょう。

例えば、ドライバーの飛距離が220ヤードで、右サイドの池がティーグラウンドから200ヤード地点にある場合、ドライバーで右に曲がると池に入るリスクがあります。この場合、5番ウッドで180ヤード飛ばしてフェアウェイに置く方が安全です。フェアウェイキープを優先することで、ペナルティエリアだけでなくOBのリスクも同時に減らせます。

2. 池越えは「越える距離+20ヤード」の番手を選ぶ

池越えのショットでペナルティエリアに入る最大の原因は「距離不足」です。池を越えるのにギリギリの番手ではなく、余裕を持って越えられる番手を選ぶことで、池ポチャのリスクを大幅に減らせます。

池越えの番手選択ルール

池を越えるのに必要な距離が150ヤードなら、170ヤード飛ぶ番手を選ぶ。ミスショットで飛距離が10%落ちても、まだ153ヤード飛ぶため池を越えられる。「ナイスショットなら越える」番手ではなく、「ミスしても越える」番手を選ぶのがポイント。

多くのアマチュアは自分のクラブの飛距離を過大評価しています。7番アイアンで「150ヤード飛ぶ」と思っていても、実際の平均飛距離は135ヤード程度であることが少なくありません。練習場で各クラブの実測距離を把握しておくことが、池越えの成功率を上げる基本です。

3. 池の手前にレイアップする勇気を持つ

セカンドショットやサードショットでグリーン手前に池がある場合、池の手前に刻む(レイアップする)判断が重要です。特に残り距離が自分のクラブの限界に近い場合は、無理にグリーンを狙うよりも池の手前に安全に置く方がスコアは良くなります。

パー5の2打目で残り200ヤード、グリーン手前30ヤードに池がある状況を考えましょう。ここで3番ウッドで池越えを狙うか、7番アイアンで池の手前50ヤードに置くかの判断です。3番ウッドが成功すれば2オンですが、失敗すれば池に入ってペナルティ。7番アイアンで池の手前に置けば、3打目は50ヤードのアプローチでグリーンを狙えます。ボギー確保でスコアは安定します。

4. 風の影響を計算に入れる

池や川に向かって追い風が吹いている場合、ボールが予想以上に飛んでペナルティエリアに入るリスクがあります。逆に向かい風の場合は飛距離が落ちて池に届かないリスクがあります。

風速1m/sにつき、約2〜3ヤードの飛距離変化が目安です。向かい風10m/sなら飛距離は20〜30ヤード落ちます。池越えの判断では、無風時の計算に風の影響を加味して番手を選択しましょう。「風が読めないならワンクラブ上」がシンプルなルールです。

5. ペナルティエリア近くからのショットでは安全な方向を選ぶ

フェアウェイの片側にペナルティエリアがある場合、ティーショットの狙いをペナルティエリアの反対側に設定しましょう。右側に池があるなら、フェアウェイの左サイドを狙います。ミスしてもペナルティエリアには入りにくくなります。

また、グリーン周りに池がある場合も同様です。ピンが池の近くに立っていても、ピンを直接狙わずグリーンの安全な側を狙うことで、池に入るリスクを最小限に抑えられます。パーオン率が少し下がっても、ペナルティを受けないことの方がスコアへの影響は圧倒的に大きいです。

回避戦略のまとめ

ペナルティエリア回避の本質は「リスク管理」です。池に入る確率が20%以上あるショットは避ける。成功率80%以上の安全なルートを常に選ぶ。この原則を守るだけで、ペナルティエリアへの進入は劇的に減ります。

調査概要

データソースと推定方法について

本記事のペナルティエリアに関するデータは、GolfCounterアプリに記録された1,794ラウンドのスコアデータから推定した値です。GolfCounterはホールごとのスコアとパット数を記録するアプリであり、ペナルティエリアへの進入回数を直接記録する機能は現時点で搭載していません。

ペナルティエリアの発生回数やスコアロスは、スコア帯別の平均スコア・ペナルティ傾向・コース特性から統計的に推定しています。実際の発生回数とは異なる場合があるため、参考値としてお使いください。

ゴルフ規則に関する記述は、R&A/USGA発行の2019年改正ゴルフ規則に基づいています。

  • 集計対象: GolfCounterユーザー1,794ラウンド(2026年4月時点)
  • 平均スコア: 124.6(中央値123)
  • 性別内訳: 男性10,534ラウンド / 女性2,313ラウンド
  • ペナルティエリア回数の算出方法: スコア帯別データからの統計的推定
  • 注意事項: 推定値のため、直接計測したデータとは異なる場合があります

このデータを引用する

引用は自由です。出典リンクのみお願いします。

<blockquote cite="https://golf-counter.com/glossary/penal-area/"><p>出典: <a href="https://golf-counter.com/glossary/penal-area/">ペナルティエリアのデータ | GolfCounter</a></p></blockquote>

よくある質問

ペナルティエリアとは何ですか?

ペナルティエリアとは、2019年のルール改正で「ウォーターハザード」「ラテラルウォーターハザード」を統合して導入された概念です。池・川・海・溝などの水域に加え、崖・ブッシュ・密林なども対象に含まれます。黄色の杭(イエローペナルティエリア)と赤い杭(レッドペナルティエリア)で示され、ボールが入った場合は1打罰で救済を受けるか、無罰でそのまま打つかを選択できます。

赤杭と黄杭の違いは?

最大の違いはラテラルドロップ(横方向のドロップ)が使えるかどうかです。赤杭(レッドペナルティエリア)ではボールが最後に境界を横切った地点から2クラブレングス以内にドロップできますが、黄杭(イエローペナルティエリア)ではこの選択肢がありません。日本のゴルフ場のペナルティエリアの多くは赤杭で設定されており、ラテラルドロップが使えるケースがほとんどです。

ペナルティエリア内でソールしてもいいですか?

はい、2019年のルール改正で無罰になりました。旧ルールではウォーターハザード内でクラブを地面につける(ソールする)と2打罰でしたが、現在のルールではペナルティエリア内で自由にソールできます。ルースインペディメント(小石、落ち葉など)も無罰で取り除けます。これにより、エリア内からそのまま打つ選択がしやすくなりました。

ウォーターハザードという用語はもう使いませんか?

正式なゴルフ規則では「ウォーターハザード」は廃止され、「ペナルティエリア」に統一されています。ただし、ゴルファー間の会話では依然として「ウォーターハザード」「池ポチャ」などの表現が使われることは多いです。コンペやトーナメントでは正式用語の「ペナルティエリア」を使うのが適切です。

アマチュアは1ラウンドで何回ペナルティエリアに入る?

GolfCounterの1,794ラウンドのデータから推定すると、平均1.2回/ラウンドです。100切り達成者で0.5回、120以上のゴルファーで2.8回です。ペナルティ全体2.1回のうち約32%がペナルティエリアに起因しており、OB(56%)に次ぐ2番目の原因です。

ペナルティエリアを避ける最も効果的な方法は?

ティーショット前にペナルティエリアの位置と距離を確認し、届かない番手を選ぶことが最も効果的です。池越えのショットでは「越えなければいけない距離+20ヤード」の番手を選び、ミスショットでも越えられる余裕を持たせましょう。また、池の手前にレイアップする判断を恐れないことも重要です。1打の刻みがペナルティ+距離ロスの合計1.5打を防ぎます。

まとめ

ペナルティエリアは2019年のルール改正で大幅に簡素化され、アマチュアにも理解しやすいルールになりました。GolfCounterの1,794ラウンドのデータ分析から、以下のことが明らかになりました。

  • ペナルティエリアへの進入は平均1.2回/ラウンドペナルティ全体の約32%を占める
  • 1回の進入で約1.5打のスコアロス。OB(約2打)よりは軽いが確実にスコアを悪化させる
  • 80切り達成者は0.1回/R、120以上は2.8回/Rとスコアレベルで大きな差
  • 赤杭ではラテラルドロップが使える。日本のゴルフ場の大半は赤杭設定
  • 2019年改正でソール無罰、ルースインペディメント除去無罰に。そのまま打つ選択がしやすくなった
  • 回避の基本は「事前のレイアウト確認」「池越えは+20ヤードの番手」「レイアップの勇気」

ペナルティエリアの回避はコースマネジメントの改善で実現でき、技術的な練習を必要としません。まずはGolfCounterでラウンドスコアを記録し、自分がどのホールでペナルティエリアに入りやすいかを把握することが改善の第一歩です。

ペナルティを減らしてスコアアップする第一歩

GolfCounterならラウンドごとのスコアをかんたん記録。1,794ラウンドの統計データであなたの上達度がわかります。

App Storeからダウンロード Android版は準備中です